バーコード(1次元・2次元(QRコード))
「バーコード(1次元・2次元(QRコード))」について説明します。
「バーコード」は、「センサー」ではありませんが、「バーコードセンサー」で読み取る元の「コード」ですので、その内容について説明します。
1.バーコードの種類
現在、「バーコード」は以下の2つの種類があります。
- 1次元バーコード
「1次元バーコード」は、横並びに白と黒のパターンが現れています。
横方向には情報を持っていますが、縦方向には情報を持っていません。
- 2次元バーコード
「2次元バーコード」は、「1次元バーコード」を「2次元」に拡張することで、載せられる情報量を増やした「バーコード」です。
「2次元バーコード」は、横方向だけではなく、縦方向にも白と黒のパターンがあります。
日本で最も普及している「2次元バーコード」としては、「QRコード」があります。
他にも視覚障害者用の「SPコード」やアメリカなどで用いられている「PDF417」などがあります。
です。
2.1次元バーコード
「1次元バーコード」は、店頭で販売されている製品に表示されている縦じまのコードです。
市販されている商品には、殆ど表示されています。
「1次元バーコード」には以下のような種類があります。
- JAN
一番有名なのが、「JAN コード」です。
聞いたことがあると思います。
市販の商品の殆どに使用されている「バーコード」です。
流通コードとして「JIS」により規格化されています。
13桁または8桁です。
もし、あなたの会社で取り扱う製品が市販の商品の場合は、JANコードを使用することができます。
そして、商品には、殆ど「バーコード」が印刷されいますのでそのバーコードを使用することができます。
13桁のコードは、次のような構成になっています。
例えば
「49 12345 67890 4」
のとき
最初の、「2桁」は、「国」コードです。「49」は「日本」です。
次の「5桁」は、「メーカーコード」になります。
次の「5桁」は、「商品コード」になります。
最後の「1桁」は、「チェックデジット」です。(チェックに使用されています)
「JANコード」を登録したいときは、各地の商工会議所に相談した方がいいと思います。
手助けしてくれます。
- ITF
「ITF」は、欧米で物流商品用バーコードとして規格化され、日本でも1997年に規格化されました。
主に、段ボールに印刷されています。
物流バーコードとも呼ばれています。
「ITF」は、1つの文字を、5本の黒バーで表す「 Code 2 of 5」と呼ばれるバーコードを原型として開発されました。
5本の黒バー、及びその間にある5本の白バーが、それぞれ1桁の数字を表します。
その組み合わせで2桁の数字になります。
- CODE39
次に、「CODE39」です。
「JANコード」で問題なのは、自社の工場だけで、バーコードを使いたい場合があります。
自由にバーコードのコード決めたい場合があります。
そういう場合に「CODE39」がお勧めです。
英数字が使用できます。
文字数も自由です。
1つの文字が5本の黒バーと4本の白バーの合計9本のバーで構成され、うち3本が太く表されまています。
現在、多くの工場や物流の分野で使用されています。
- NW-7
「NW-7」は、宅急便の伝票や図書館、血液の管理などに利用されています。
7本で1文字を表します。
太さの異なる4本の黒バーと3本の白バーの組み合わせで、1つの数字または記号を表します。
- CODE128
「CODE128」は、「CODE39」よりも、さらに多くの種類の情報を表現することが出来ます。
数字、アルファベット(大文字、小文字)、記号などASCIIコードとして、定義されている128文字をすべて、シンボル化出来ます。
太さの異なる3本の黒バーと3本の白バーで、1つの文字または、1~2桁の数字を表します。
「CODE39」に代わって、流通や産業の分野で広く利用されるようになっています。
などです。
3.QRコード
「QRコード」は、1994年に、日本の企業(デンソーウェーブ)によって開発されました。
1999年にJISで規格化されました。
「2次元」の「バーコード」です。
「QRコード」とも呼ばれています。
「2次元バーコード」は、水平方向と垂直方向にデータを持っており、2方向に情報が表示されるので、2次元と言われています。
格子状に配置されているマスを黒か白で表し、その組み合わせによって、情報を表現しています。
「QRコード」の角にある3つの四角は、位置合わせ用のパターンです。
このパターンによって「QRコード」の上下左右を判定しています。
「QRコード」の白黒の1つ1つのドットをセルと呼びます。
このセルのパターンによって情報を表現しています。
「QRコード」は英数字で最大4296文字の情報を、感じかな文字では、
1807文字の情報を載せることが出来ます。
「1次元バーコード」より、多くの情報を表現できます。
「QRコード」は、2次元シンボルに対応した「バーコードリーダー」が必要になります。
「スマートフォン」などの「カメラ付き携帯電話」には、「2次元バーコード」を読み取る機能を持ったものが多くなっています。
「アプリ」(ソフト)は入れる必要があるようです。
「ホームページアドレス」や「医療用医薬品」、「医療機器」、「医療材料」に使われています。
最近では、「キャッシュレス決済」にも利用されています。
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